太鼓と哲学の人『ワイパー』のブログ

北海道赤井川村在住、打楽器奏者でコーチでタロット占い師で人生研究家の「ワイパー・イトウ」のブログ。

【作詞チャレンジ 2/100】仏間

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【仏間】 

 

 

いくつの時のことだろう

真夏の暑い 昼さがり

仏間に積まれた 布団にもぐって昼寝する

ここがひんやりしていて 心地よい

 

外には一面の水田 太陽が跳ね返る

土の匂い 蜂の羽音 百日草が咲いている

母は 花切りバサミを 僕に渡す

少し離れた墓地へ 母は車で 僕は歩いて

 

ただ道を歩くだけで 生きている気がした

どこまでも平らに伸びる道

特別を 当然と感じながら

 

背伸びして 墓に水をかける

行きは アスファルトの道を

帰りは 荒れた砂利道を

 

 

夕暮れと呼ぶには まだ明るい

太陽をかわして 異変が近づく

暗雲が居座る 空が変わる音が聴こえる

家の前 いまかいまかとたたずんでいる

 

激しく降り注ぐ水の壁 太陽を帯びた雨粒

目の前に見えていた 車庫が隠れる

僕は 母に逆らって 水中に飛び出す

目の前に起きているアトラクションに 僕は身を投じる

 

ただ雨を浴びるだけで 生きている気がした

儚い 刹那の 雨の滝

特別を 当然と感じながら

 

シャツを脱いで雨を絞り出す

太陽を背にして 空を見る

そこには くっきりと 虹の橋

 

 

蛙の歌

花火の音

焼肉の匂い

夏を喜ぶ人々の笑い声

ぬるいそよ風 立ち込める入道雲

稲妻が 大地を叩く

僕の身体を突き上げる

 

 

今 この瞬間 数多の子どもたちが

それぞれの夏を 未来に抱えていく

 

僕の夏は 今も仏間で

 

 

 

 

 

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作詞チャレンジ めざせ100作品!

とにかく書くぜー

 

なめこ@詩唄い

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