謎の打楽器職人『ワイパー・イトウ』の生き様はこんな感じなのよブログ

2017.3.31に35歳時点で会社組織勤めをドロップアウトした、北海道札幌市在住の謎の打楽器職人『ワイパー・イトウ(伊藤 朗)』のブログ。

【0日目】2017.5.10~21ヴィパッサナー瞑想合宿の記録

さて、忘れないうちに、2017.5.10~21ヴィパッサナー瞑想合宿の記録を残しておこう。

  

↓↓↓ 前回記事はこちら ↓↓↓

wiper-ito.hatenablog.com

 

 

さて、そもそもなんでヴィパッサナー瞑想合宿なんぞ参加しようと思ったのかというと、昔、ヴィパッサナー瞑想コースに参加した経験のある彼女から、

 

「おもしろいよ!北海道で開かれるなんて貴重だよ!」

  

と言われたからである。

 

実際、かなり貴重なもののようであり、日本では基本的に千葉県と京都府でしか開催されていない。おまけに、2週間近くのスケジュール調整が必要であることを考えると、無職のうちに一度受けておこうと思ったのである。

 

そう、無職というのはすごい。なにしろ毎日やることがないので、なんでも手を出せるのである。

 

 

で、

 

そもそもヴィパッサナー瞑想ってなんなのかという話だが、僕自身はなんとなく聞いたことがあるような無いようなうにゃもにゃというレベルの知識だった。

 

そのため、基本的に真面目な性格の僕は、あらかじめ本やネット等で少し予習しおこうと思ったのだが、おそらく予習したところで身につくはずもない独習が限りなく不可能に近い系のことのだろうなという直感が働いたので、日本ヴィパッサナー協会のホームページをちらっと読んだくらいで、これ以上の予習はしないこととした。

 

日本ヴィパッサナー協会ホームページ

https://www.jp.dhamma.org/ja/

 

(このホームページを見たとき「ミョーな新興宗教ではないか。怪しい・・・。」と勘ぐってしまう僕は、石橋を叩いて割り鉄骨で橋を掛け直した上で命綱付きで橋を渡るタイプの人だ。)

 

 

 

合宿参加の数日前に、個人事業を営んでいる友人達を集めて彼女宅で謎の合宿を行った。その合宿に参加したすみぃ氏が、先立って行われた2017.4.25~5.6女性限定コースに参加し帰還した直後だったので話を聞くと、

 

「腐乱死体とか、グロテスクな風景がいろいろ見えた。」

 

だって。

 

また、彼女は、

 

「私は、児童の痛ましい事件のニュースとかのネガティブ映像がたくさん見えたよー。」

 

と言っていた。

 

しかし、結局のところはどんな内容かさっぱりわからなかった。

 

これは体験して確かめるしかないのだなと確信した。

 

 

 

ちなみに、合宿は10日間コースと題されているが、前後におまけ日が1日ずつ付くので計12日間の日程となっている。そのため、「初日=0日目」「最終日=10日と1日目」という表現にしたのでご了解いただきたい。

 

 

 

 

●0日目「なんか怪しさ満点だが。」

  

そもそも、僕は36年間北海道民であるが、ニセコに行ったことがない。というか、ニセコって、どこ。僕の脳内地図では札幌以西はまるでRPGのまだマッピングされていない地図のように真っ暗なのである。

 

自分の車で、札幌市内は石山通を走り、中山峠を超え、喜茂別町京極町倶知安町ニセコ町と進む。

 

中山峠を降りたところで、2つの美しい山が現れる。これは「羊蹄山」と「尻別岳」なのだろうか。普段、アウトドアなことに興味がない僕でさえ強力な感動を覚えた。特に羊蹄山はそのフォルムが美しい。残雪の残り具合も絶妙で最高に美しかった。

 

しかし、これぐらい高い山はほかにもたくさんあるし、たまたまフォルムが美しいというだけでなぜ感動するのだろう。山というものの存在は美しかろうがそうでなかろうが価値は変わらないのに。この感動の種類はなにかに似ている。そして、はっと閃いた。

 

「美巨乳の人を発見した時の感動と同じだ・・・!」

 

美しかろうがそうでなかろうが、大きかろうが小さかろうが、その存在価値は変わらない。そのことは頭ではわかっていたとしても、反射的に魅せられてしまう力がある。

 

すべてが腑に落ちた。

 

 

   

おそらく、合宿に入ったら刺激的なものは口にできないのだろうと思い、喜茂別町セブンイレブンでホットコーヒーLサイズを買う。美味い。これが最期かもしれないと思うと本当に美味いホリエモンが刑務所に入る直前に行われた送別晩餐会の味って、こんな感じなのかもしれない。

 

 

ニセコ町に入る。

 

小さな町で農業もさかんな田舎であるが、僕の生まれた道北や長年仕事をした道東の田舎とはちょっと趣が違って、北欧(?)風な建物がちらちら目に入り、お洒落な感じ。外国の片田舎に来たような風景。外国行ったことないけど。

 

しかしながら、曇天のせいで暗い印象を受け、あまり第一印象が良くなかったのが残念だった。まるで、今回の合宿の先行きを暗示しているようである。

 

 

合宿所に着く。

 

<合宿所>

校舎の宿カリンパニ・ニセコ藤山

北海道虻田郡ニセコ町ニセコ336-1

https://www.karimpani-niseko.com/

 

今は旅行者、ウィンタースポーツ愛好家、登山家、写真家などを主客としたユースホステルであるが、元は小学校の校舎だったようである。とってもコンパクトな作りで、1~6年生合わせても10人くらいだったんじゃないかなと想像させるような大きさ。

しかし、入ってみるとなんとも言えない違和感を感じる。なんだか「お客を泊めるための施設」という気配がまったく感じられないのである(なお、その理由は「最終日10日と1日目」に明らかとなった・・・。)

 

車を止めて、手荷物や布団を下ろす。掛け布団等は持参なので、結構な量である。

 

集合時間は17時のところ16時くらいに着いたので、まだ来ていない人も多いようであり人の気配は少ない。

 

そして、詳細はあとで書くが、合宿中はたくさんの決まりがあり、その中でもかなり重いのが「聖なる沈黙」である。要するに合宿中は喋ることもボディランゲージもまったくできないのである。そして、合宿に参加する人は皆、事前情報としてそれを知っている。だから、合宿参加者と思われる方とすれ違っても、あいさつできないし、むこうからもあいさつしようとしない。

 

すごく変な感じ。

 

 

 

そんな妙な空気の中、17時頃からオリエンテーションが始まる。

 

参加者は意外にも半分近く外人さん。アジア人ではなく、白人さん(北欧とかオーストラリアとかの出身ぽい?)。

 

見た目20代くらいの若者も多く、その大部分はいわゆるバックパッカーみたいなことを生業にしている感じだった。

 

僕を含む30代より年配っぽい人たちも結構いたが、いかにも一般的な企業勤めはしていません的な人が多かった(自分含む)。

 

 

スタッフ「この後、〇〇時からグループ瞑想を行い、『聖なる沈黙』が始まります・・・」

 

 

・・・。

 

 

まだ喋ってよかったんかい!

 

参加者の間で、ビミョーな空気が流れた。

 

 

 

なお、規則は ↓↓↓こんな感じ↓↓↓

 

・いかなる生き物も殺さない。

・盗みを働かない。

・いかなる性行為も行わない(質問はしなかったが、たぶんオ〇ニーも禁止と思われる。)。

・嘘をつかない。

・酒や麻薬などを摂取しない。

・正午以降食べ物を摂らない(「古い生徒=1回以上合宿参加経験がある人」のみ)。

・娯楽を行わず、身体装飾をしない(古い生徒のみ)。

・ぜいたくな、あるいは高い寝台で眠らない(古い生徒のみ)。

・合宿中は、他の瞑想法や宗教的儀式(断食、香を焚く、マントラ、歌、踊り、楽器など)を行わない。

・他の生徒とコミュニケーション(会話、筆談、ボディランゲージなど全ての行為を含む)をとらない(=聖なる沈黙)。

・身体同士が接触してはいけない。

・ヨガや激しい運動をしてはいけない。

・信仰の対象物(数珠、パワーストーン、お守り、像など)を持ち込んではいけない。

・酒、麻薬、精神安定剤睡眠薬などを持ち込まない。

・タバコを吸ってはいけない。

・露出度の高い服を着てはいけない。

・合宿所の決められた敷地から外に出てはいけない。

・音楽を聴いたり、読書をしてはいけない。

・筆記用具を持ち込んではいけない。

・メモ、録音・録画などの記録をしてはいけない。

 

一言で言うなら、「他人の修行の邪魔になることは徹底して避け、まるで、一人で修行しているような気持ちで過ごすこと。」ということ。

 

 

 

オリエンテーション後は、記憶がたしかならば夕飯が出た気がする。

 

合宿初食事は「玄米焼きおにぎり」「カブの漬物」「味噌汁」だった。

  

玄米菜食が大好きな自分にとってはとてもとても美味しかった。

 

修行時の食事というと「極端な精進料理」という想像をしてしまうが、ヴィパッサナー瞑想に関しては意外とその辺はゆるい。

 

「なぜ玄米菜食なのか」という理由についても、「スタッフは調理の専門家ではなくボランティアが行っているので、宗教上理由やアレルギーや嗜好であれが食べられないこれが食べられないと理由をつけられても対応できないから、玄米菜食に落ち着いている。」という程度のもののようである。食事量制限もなく、余っていればおかわりもできる。

 

ただ、後日、講話で「満腹度は3/4まで」「食べた物そのものが自分自身となる」といった注意事項がなされるので、考えなしに食べていいというわけでもない。

(なお、合宿終了後の生徒同士の会話において「飯がうまかった」という話は結構なされた。娯楽が一切除かれる本合宿においては、食事が唯一の皆の楽しみになっていたようである。)

 

 

 

その後は、就寝前に1時間程のグループ瞑想。

 

グループ瞑想とは、ダンマホール(=瞑想場)にみんなで集まって、一斉に瞑想を行うこと。

 

ダンマホールは、元体育館だった部屋を使用していた。

 

全ての窓に青い布が被せられ、外からの光の大部分は遮られている。

 

おまけに、「異様に寒い」(ポータブルストーブは4台焚いてあったにも関わらず。)。もう5月も半ばだというのに、体感上の寒さは3月下旬。とても上着や毛布をかぶらなければ耐えられない。

 

ヴィパッサナー瞑想自体が特定の宗教に属するものではないので、お清めだとかお祓いの類はやっていないと思われるが、なんとなくこのダンマホールが「特別な場所感がある」というのは肌で感じた(本当にただの体育館なのだけれど。不思議ね。)。

 

 

そして、先生現る。

 

びっくりするほど、ふつうのおじさん。

 

ふつうのおじさん。

 

ふつうのおじさん。

 

最後にもう一度、

 

ふつうのおじさん。

 

瞑想の先生というくらいだから、いかにも「世捨て人」的な「仙人」的な「日本人離れ」的な人だと想像していたのだが、あまりにもふつうのおじさんだった(しかしながら、瞑想歴30ウン年だそうである。)。

 

そして、

 

「瞑想を始めます。『ゴエンカ師(※)のCD』を使って行われます。」

ゴエンカ師・・・失われつつあった古代インドのヴィパッサナー瞑想法をミャンマーで学びインドに逆輸入し世界に広めた偉い人。

 

 

・・・。

 

  

CDかよ!

 

先生が直接言霊のせて喋るんじゃないのかよ!

と心の中でツッコミ大魔王が魔貫光殺砲を放った。

 

 

そして、ゴエンカ師の声のファーストインプレッション。

怪しい。

怪しすぎる。

 

来ては行けないところに来てしまったのではないだろうか。

 

合宿が終わったら「ゴエンカ師、万歳!」とかいって、明後日の方向を見ながらヨダレを垂らしているのではないだろうか。

 

を売りつけられるのではないだろうか。

 

「合宿費用は要りませんので、代わりに自由意思で寄付してください。ただし、『一口100万円』から!」とか言われるのではないだろうか。

 

悪い想像をし、変な汗が出る。

 

ゴエンカ師は、ゴータマ・ブッダが残したらしいありがたい言葉(パーリ語という古代インドの言葉らしい。)を詠唱していくのだが、これがまた聞いたことないリズムとイントネーション。仏教のお経ともまた違う怪しさ。

 

 

ふげぇぇ  ←この擬音でこの時点での僕の気持ちをお察しください。

 

 

しかし、それ以外には特段怪しい儀式はない。というか、無さすぎて「これ本当に大丈夫か」と疑いたくなるほど。

 

先生は特段派手な服装してるわけでもないし、お鈴を鳴らしたり、線香焚いたり、謎の棒を振り回したり、手でお祓いするわけでもないし、あぐらの組み方も教えてもらえないし、変な手の形や姿勢を教えられるわけでもないし。

 

起きていることは、ただCDから流れるゴエンカ師と日本語通訳のお姉さんの話に従うだけ。

 

むむむ・・・シンプル過ぎるぞ。いったいこれのどこが世界中に一大ムーブメントを起こしつつある強力な瞑想法だというのだ・・・。

 

と思っていたら、瞑想法の指導が始まる。

 

その指導内容については、私の心では↓↓このような↓↓↓やりとりが行われた。

 

 

 

ゴエンカ師『それじゃ瞑想法さずけるね。』

 

ワイパー「待ってました。」

 

ゴ『まず目を瞑りなさい。』

 

ワ「はいつむりました。」

 

ゴ『じゃあ鼻に意識をやって。』

 

ワ「はい意識しました。」

 

ゴ『鼻、感じれる?』

 

ワ「はい、感じます。」

 

ゴ『息、そこから出てるよね。』

 

ワ「出てますね。」

 

ゴ『それ、観てて。』

 

ワ「えっ。」

 

ゴ『1時間。』

 

ワ「1時間。」

 

ゴ『これだけ。』

 

ワ「えっ、これだけ。」

 

ゴ『そだよ。』

 

ワ「えっ。」

 

ゴ『じゃあの。』

 

ワ「  」

 

 

 

 

 

ま じ か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

ワイパー