謎の打楽器職人『ワイパー・イトウ』の生き様はこんな感じなのよブログ

2017.3.31に35歳時点で会社組織勤めをドロップアウトした、北海道札幌市在住の謎の打楽器職人『ワイパー・イトウ(伊藤 朗)』のブログ。

【どうしてこうなった】僕と彼女と暴力と狂気~たくあんの作り方~ その1

Facebook友達が「料理は暴力」という趣旨の記事を投稿したことについて、全くそのとおりだと感銘を受けたので、その観点から、たくあんのレシピを書いてみたらどうなるかと思い立ち書いてみたところ、どうしてこうなった。

  

  

  

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朝。

  

山際から、今日も太陽が顔を出す。

  

空が、朝焼けに染まっていく。

  

今日も、

  

一日が始まる。

  

今日という日は、僕の中にある暴力と狂気を受け入れてくれるのだろうか。

  

  

いつものように水道を捻り、冷めたい水で顔を洗う。

 

刺すような水の刺激に、今日も生きていることを実感させられる。

 

 

- さあ、生くか。

 

  
畑に向かう。

 

精魂込めて創った僕の畑。色とりどりの野菜達が、整然と並んでいる。

 

彼女達はそれぞれに美しさを放ち、僕の欲望を奮い立たせてくれるが、今日会う彼女はもうすでに決めていた。

 

正直、昨日は、会いたい興奮で良く眠れなかった。

 

落ち着きと華々しさを同時に感じさせる白緑色を湛えた葉。植物の生命力を象徴する美しい脚線美と、それを際立たせるどこまでも白い肌。

 

 

  
- 大根。

 

 

 

「やあ。おはよう。」彼女に声をかける。彼女もそろそろ僕がくる時期とは気づいていた様だった。ただ、こんな早朝に来るとは思ってはいなかったらしく、少し慌てていたけれども。

 

彼女の葉は、清らかな朝露で潤んでいる。

 

僕はその葉を両手で包み込むように握り締める。

 

 

- 抜くよ。

 

 

彼女を握る手に力を込める。抵抗する彼女を欲望のままに引っ張る。しかし、土の重みで彼女の身体が今にも壊れそうだ。

 

でも、

 

壊してはいけない。

 

彼女を壊すのは、

 

僕なのだから。

 

 

 

彼女の白く美しい肢体が顕になり、朝日に照らされて神々しいまでの美しさを放つ。ところどころに付いている土の塊が彼女の身体を隠し、返って艶めかしさを感じさせる。

 

彼女は、少し曲がって成長してしまったことがコンプレックスだと恥ずかしそうに教えてくれたが、そのことさえ愛おしかった。

 

僕は手で軽く土を払いながら彼女の白肌を優しく愛撫する。

 

 

- これから僕が君に行うことを、どうか、許して欲しい。

 

 

彼女は僕を受けて入れくれた。

 

葉先から垂れた朝露が、涙のように見えた。

 

僕は彼女を抱き抱えて自宅の奥にある薄暗い台所に連れ込んだ。

 

僕は片手で彼女を押さえつける。少し苦しそうな素振りを見せる。

 

そして、丹念に研いだ包丁を彼女の葉にあてがう。

 

僕は少しためらった。

 

 

- この美しさも、今日で終わりなのだ。

  

彼女が動かないようによりいっそう左手に力を込める。それと同時に右手で刃を押し込む。

 

 

 

- ストン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
包丁がまな板に落ちた音が、古びたステンレスのシンクの中に響く。そして静寂がやってくる。

 

葉が落ちた彼女の肢体を見て、少しの罪悪感とこれから行う行為への期待感が共鳴して、胸の高鳴りを感じた。

 

覚悟を決めたとはいえ、怖かったのだろう。左手の中で、彼女は緊張して震えていた。

 

 

蛇口を捻る。

 

無機質な水道水がひとつの淀みもなく流れ落ちる。

 

水道水が彼女の身体に触れる。

 

初めて触れる水道水の刺激に彼女は少しびっくりした様子だ。朝露と雨と土からの水分しか経験のない彼女には少し刺激的だったようだ。

 

素手で彼女の身体を洗う。その身体はどこまでも透き通るように白い。

 

より入念に洗うため、僕はたわしを彼女にあてがう。

 

 

こする。

 

力強く、でも、壊れないように、丹念に。

 

こする。こする。

 

 

 

 

 

 

痛かったのだろう。彼女は何度か悲痛の声をあげた。でも僕は、彼女の肌の白さを遮る土が剥がれ落ち、肌がまたひとつまたひとつ顕になる度に、興奮が抑えられなかったのだ。

 

- 僕は狂気に囚われている。

   

  

  

  

  

<つづき その2 http://wiper-ito.hatenablog.com/entry/2017/05/04/113438

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだこれ。

 

 

 

 

 

 

ワイパー